訪問連だよりvol.19 昔のドラマで観たホームヘルプが雑すぎる
日々の業務お疲れ様です!
令和2年もなんとなく! 雑談とインフォメーションをお届け!
みなさーん!
昭和のこと、記憶あるかなー?
今日は平成生まれのおともだちがちょっとポカーンとするお話だよー!
ふと思い出したのですが、昔。
昭和50年代くらいの記憶。
当ブログの中の人は昭和51年生まれです
テレビドラマの中で
「服薬を嫌がる要介護高齢者の鼻をつまんで、開いた口に薬を流し込む家政婦さん」
あるいは、その行為を
「服薬させるためのテクニックだと自慢する家政婦さん」
という図が割と普通に見られたのですよね。
定番の台詞として
家政婦A「年寄りに薬を飲ませる時はね、こうするのよ!」(鼻をつまみつつドヤ顔)
というのがあった気がします。
このシーンで家政婦さんの行為が乱暴なものとして描かれていたのか?
熟練の技術として描かれていたのか?
…残念ながら、そこまでは覚えていないのですが、
この種のシーンの中の職業介護者(主として家政婦さん)が
粗暴で横柄な物言いのひと、あるいは気立ては良さそうだがまったく
愚かなひととして描かれがちだったことはなんとなく記憶があります。
(刑事モノで事件の話を聞きたい主人公刑事に、長々と介護技術自慢をしたり
排泄介助が必要な方を見下した発言をしてご満悦…とか、丁寧な物腰の主人公に
ケンカ腰で応対するとか、そういう描写でした)
少なくともこの時代には危険な鼻つまみ服薬(?)行為が
「よくあること」 「病院を退院した後の在宅介護とはこういうもの」
として認識されていたのでしょう。
施設の話になりますが、養老院と呼ばれていた頃の入所施設の排泄介助は、
・大部屋のベッドにひしめきあう高齢者に対して…
・ベッドカーテンをすべて開け放してオムツを開けて…
・使い捨てではないゴムグローブ(掃除で使うアレです)をした職員がいっせいに排泄介助
という流れがありました。
介助をする職員の多くは出稼ぎの季節労働の女性たちで、ごく短時間の研修だけですぐオムツ交換を行っていました。
老人福祉法の制定自体が1963(昭和38)年ですから、
それからたった10数年後のこの時代には介護の専門性という考え方自体が根付いてなかったのだろうな…と今になって思います
そういえば昭和って注射器も使い捨てではなかったんですよ、平成生まれのみんな!
さすがに「昔はよかった」という流れに持っていけないなコレは
病院のドクターの傍らには消毒液の入った洗面器。
洗面器の横にはタオル。
先生がこの洗面器でちゃちゃっと指先を洗ってタオルで拭いた手を清潔の象徴のように見ていましたよ昭和キッズは…!!
この消毒液とタオルは患者さんひとり診るごとに交換はしてなさそうでした。
注射器もこんな感じの消毒液に漬けてある奴をタオルか何かで拭いて使って、使用済みの奴は また別の洗面器に入れてました…!
衛生の概念も変われば変わるものですね。
その時代において最も安全や清潔と思われた方法で医療や介護が行われてきたけれど、間違っていたこともあった。
それ自体は仕方のないことです。
鼻つまみ服薬も、
リサイクル注射器も、
もっともっと昔むかし、お医者さんがマスクの先にいい匂いの袋を詰めてなんちゃって感染予防対策(意味なし)としていたのも
どうにも仕方のないことでした…。
〇悪臭の空気「瘴気」のせいで人は病気になる! だからいい匂いで予防しちゃおうの精神から生まれた「ペストマスク」。かっこいいがペスト予防はができないのが玉に瑕。
いらすとやさんにはどんなイラストでもあるのね…!
…それはともかく!
過去の無知は仕方ない!
でも! 私たちは身に着けよう専門性!
ということを言いたい!
さらに言わせて!
もっと知ってね訪問介護!
というわけで今回も告知に結び付けます!
第3回定期連絡会!
概要
第3回定期連絡会 (NPO法人大田区介護支援専門員連絡会協力)
いまだから知りたい訪問介護の使い方
日時 令和2年2月19日(水)18:30~20:00
会場
池上会館 2階 第2会議室
講師 横浜市福祉サービス協会 南介護事務所 所長 新井 仁子氏
今回も告知でしたー!
それでは皆さま今日の業務お気をつけて! 行ってらっしゃい!
〇サポくんとケアちゃん「連絡会来てねー」